セミナー・勉強会 UX KANSAI

2017.9.2「UX KANSAI #4 質的調査の記述」レポート

※ 本記事はXDUnit設立以前、UX KANSAIブログからの移行記事になります。一部リンク切れや情報が古い場合がございます。

こんにちは!荒木です。
2017年9月2日(土)、UX KANSAI のUXデザイン連続セミナーvol.4は「質的調査の記述」でした。
(前回 vol.3のレポートはこちら)
今回は9/2(vol.4)と9/3(vol.5)、2日連続のセミナー開催。
vol.4は京都YWCAをお借りし、セミナー後は任意参加の町家合宿を行いました。
その1日目の様子について私が気になったことを含めて、レポートしていきます!

まずはいつもの感謝をここで

9/2(土)の朝10時。受付開始!
ぞろ、ぞろ、ぞろ。会場にはスタッフより多くの参加者の姿が!
なんと、たくさんの方が受付前から集まってくださり、
会場準備を手伝っていただきました。
これまでも、セミナー終了後の片付けにご協力いただいており、
大変ありがたく思っています。
ありがとうございます( T T )

WS観察編

①どんなときでも、なぜ?と考えるからだになる

午前の課題はフィールドワーク。
お題は、人の「嬉しい体験」を発見すること。
チームごとに2班に分かれて、それぞれ
人の「嬉しい体験」につながる写真を撮影します。

私は、京都市動物園に行くチームに同行させていただきました。
まずは和食屋さんでお腹を満たして…よし、準備万端!動物園に向かいます。
園内と園外とで2班に別れて撮影を行う様子。
園外のエントランス前では、動物園前を行ったり来たりして入園に迷ってるカップルや
入り口前のオブジェ横で写真を撮る親子、手前にあるベンチで休憩している人たちでにぎわっています。
屋台のたこ焼き屋さんとわらび餅屋さんもちょっと熱そう。とても良すぎる天気です。
はじめは園外で観察していましたが、3人でエントランス付近でカメラを片手にたむろっていてはさすがに怪しまれると思ったので、しばらくして私は園内の班を見に行きました。

てく、てく、てく…園内を徘徊し始める彼女たち。
カメラを構える姿を全然見なかったので心配になって「どんな感じですか~」と聞いたところ「たくさん撮ってますよ~」と返事が。
なんと、カメラを構えずに撮る技術が激しく向上していて、私は思わず感動しましたw
でも待って…それにしても立ち止まる数が少ない気がする。
どんな嬉しい人の発見ができているのかな。
“参加者は写真をたくさん撮ることに夢中”
になってはいないだろうか?
もしかすると、十分次のワークに使える量を撮っているという安心感が芽生えて、追い求める気持ちが薄まってるかもしれない?
はたまた、動くものに反応してシャッターを切っているかもしれない?
午前中の講義において、浅野先生曰く、
観察の心構えとして「問い」を立てながらユーザーを観察することがポイント。
「人が笑っているから写真を撮る」ではなく、「なぜこの人はこういう風にしているんだろう」と思う人を撮る。
途中から、彼女たちが「人は入れ変わってるけど、行動はほとんど同じものを繰り返し撮っているかもしれない」と私は疑ってしまいました。
動物園の中にはたしかに「しあわせ」が満ち溢れている・・・(砂金…)
私はついつい繰り返している自分の行動について顧みる大切さを学べた気がしました。

②チームに馴染んできた時にまとう空気がもわっとしてたら黄色信号?


ぞろ、ぞろ、ぞろ。
再び京都YWCAに戻って、午後からはKAカードおよびKAマップを作成します。
撮ってきた写真をプリントアウトして、それぞれの写真に
「出来事」「ユーザーの心の声」「行為の背景にある生活価値」を
カードに書き出していきます。

そして、KAカードの「価値」に着目して、類似している価値をグルーピング。
グルーピングした価値をまとめた中分類を複数個作って、
それぞれ「〇〇価値」とラベルをつけていきます。(価値マップ)
うーん。なんだろう、この会場。もやっとする。
さて、出ました、もやもや怪獣(空気)!
でも、なんだかいつもと違う雰囲気に感じる。会場が異なるから当然かな?
発言を恐れずに言うと、一部の人はどこか気持ちが浮わついている気がしたのは私だけでしょうか…?!

そこで先生の一言。「他のチームの様子もよく見なさい」
その注意を受けて、
先ほどまでほぼ全員着席だった会場がざわめきはじめます。
ここでも、午前中のフィールドワークでの観察の心構えが身についていると、
他のチームの状況をみることで色々な気づきが得られるチャンス。
そう、これだ。いつにも増して、周りをみる人が少ない。
みんなずっと机の中央を向いているような。なぜだろう。
観察する側からすると、今回の会場は大阪の会場より見やすい気がする。
会場全体が見渡せるからかなと思った。
大阪の会場は縦に細長い長方形だけれど、ここはどちらかといえば正方形に近い長方形。
隅っこから見るとどのチームもざっくり見える。しかもチーム間の距離もとても近い。二人並ぶと歩きにくい通路幅。
では、なおさら周りを気にするのではないか…が、そうはならない。
むしろ距離が近くて通路が狭いから、自席から首を伸ばして周りの作業段階をたしかめることで満足している…?
まわりの何かを気にするということは、どこか今の作業内容やタイムマネージメントに不安があったり、成功のカギが今一つつかめずにもやもやしている証拠かもしれない。
自分がなぜもやもやしているのか簡単にでも考えてから、他のチームを見るとヒントがつかみやすいかもな、と思いました。
もしチームが、人肌温度のような空気をまとい続けていて、チームの動きに変化を感じなくなったら、あなたはその時黄色信号が見えているかもしれない。
温度変化を起こすにはやはり、どこかでコンロのスイッチを回す勇気がいる。
役割があればやりやすいのかな。
そんな、空気、感じていませんか?
とはいえ、チーム内で起こっている本当のところは私には何も見えていないかもしれない。私の見当違いだったら本当にごめんなさい。

③自分の言葉で書かない。

気を取り直して終盤戦。
他のチームをみて、自分たちのチームの価値マップを見直していきます。
そして、それぞれA3用紙に貼った中分類を切り抜いて、
模造紙に構造化するところまでが本日のミッション。

私はvol.4とvol.5を通して改めて感じたことがあります。
各回それぞれ、「○○価値」とラベルを付けたりパターンランゲージを書きだしたりしたのですが、最終の発表を見ていると、言葉の選び方に個性を感じました。
四字熟語だったり、漫画のタイトルみたいだったり、CMのコマーシャルを連想させられるものも。
先生はよく、「中学生でもわかる言葉で書く」と説明されます。
誰が見てもその情景を思い浮かべることのできる文章は、自分だけが理解できるものではいけない。隣にいる人や中学生が話していても不思議ではない文章か、書いた後に問う必要がありますね。
でもそれは今の私にはとても難しかった。。
適切な言葉で表すことってこんなに難しいのかとひしひしと感じました。
なんといっても歯がゆいきもち。こそばゆい感じ。(いやー!)
OB参加者Wさんが書きだしていた価値マップの内容についてスタッフとWさんとで話していたのですが、この、伝わっているのにかたちにして共有できない歯がゆさが~もう、半端なかったです。
撮った写真を見て、状況を教えてもらうと、Wさんが発見した価値を理解できる。
でも、いざ言葉にして表してみると「その言葉じゃないんだよね…」とか「もっとこう、△△△」「つまり○○?」「じゃなくて、××?」「つまり▼▼?」の繰り返し。
同じことを感じているはずなのに言葉にして外に表せない。言葉の端々を聞くと「あ、私も同じこと考えてますよ!感じてますよ!」と思うのに、言葉にうまく表現できない。
好きな人に想いが正確に伝わらない感じ?でした笑

さてさて、作業が途中のチームもありましたが、本日のセミナーはこれにて終了です。
次回は作成したKAマップをもとに、分析を行います。
次回は9/3(日)。
町家合宿の方は参加メンバーとの交流を深めるもよし、
未完成のKAマップを作成するもよし、、、!
お楽しみいただけたでしょうか。

vol.5での分析も、はりきって行きましょうー!

講師によるブログはこちら!

経験デザイン研究所「UX KANSAI #04/05 質的調査の記述と分析

参加者によるブログはこちら!

2017年のレポートはこちら

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